海外で生活すれば、外国人の友達ができる、わけではない。

海外で生活をして、外国人の友達をたくさん作りたい。
海外ならそれが簡単にできるはず!

そう思って海外に渡る人は多いと思うけれど、
果たして本当にそうなのだろうか?


私がESL(語学学校)に通っていたころ、仲がよかった韓国人の友達の一人は当時大学生で、
一つ上の”お兄さん”(彼も大学生。お兄さんと私の友達は呼んでいたが、本当は親戚同士で、韓国では一歳でも歳が違えば「お兄さん」「お姉さん」と呼ぶのであるらしい。余談であるが、韓国語では、男性から男性への呼び方と、女性から男性への呼び方とは微妙に違うらしい。逆も然り。)と一緒にカナダ留学に来ていた。

二人はバンクーバーで広めのワンルームを借り、一緒に生活していた。

何度か友達と、そのお兄さんとも一緒に遊んだことがあったが、
友達はお兄さんのことを“僕のお兄さんは頭がよくて、韓国では有名な大学に通っていて、僕にも優しいし、とても自慢なんだ”といつも言っていた。

私は二人をほぼ実の兄弟であるかのように感じていた。


私はその弟である友達とは語学学校の授業が一緒で知り合ったのだけれど、
彼は”朝は家で一人で勉強して、午後から学校に来ている”、と言う。

私が、“何で午前はここで授業を受けてないの?”と聞くと、
“高いからだ。”と言う。


(私も含めて)留学やワーホリでバンクーバーにいる人の多くはフルタイムで学校に通うが、
彼は6ヶ月のカナダ滞在期間のうち、始めの3ヶ月は午前だけ授業を受け、残りの3ヶ月は午後だけ授業を受けていた。

つまり彼は毎日午前と午後通しで受ければ3ヶ月で終わるカリキュラムを、
あえて午前と午後それぞれ授業を受ける時期をずらすことにより、
倍の6ヶ月間をかけて消費していたということである。


なるほどこういうやり方もあるのか、と私は思った。

ただ彼は帰国が迫るにつれて、英語に焦りを感じ、5ヶ月目頃からは午前中に有料のカンバセーションクラブなるものに通い始めていた。


ついでにここでESL(語学学校)と有料のカンバセーションクラブ(以下カンバクラブ)と無料カンバクラブの違いをまとめてみると、

・ESL:一クラスにつきクラスメイトは10人以上いる。
先生はネイティブイングリッシュスピーカーであることが多いが、そうではないこともある。
英語を教える資格をもっている人もいれば、そうではない人もいる。(私が通っていたESLの先生達は、自分の大学でのmajorは法学や数学やアジア史などで英語教育とは関係がない、と言い切っていた。)
学校により先生に求めるバックグラウンドは違うらしい。

・有料のカンバクラブ:有料ではあるが、ESLに比べると授業料は安め。クラスメイトは3~4人と少人数であるため、その分発言はしやすくなる。授業毎にテーマを出され、それに沿っておしゃべりをして、随時先生が生徒の英語の間違いを直していく、という授業。
教師に求める資質やバックグラウンドはESLよりさらにまちまち、先生がネイティブイングリッシュスピーカーでないことも多い(私の友達は、“よくブラジリアンの先生にあたるんだけど、訛りが強いんだ。。。”とげんなりしていた。)し、気軽にできるアルバイトとして、大学生なども多く働いているため、英語を教えるスキルや知識などもESLよりさらにずっと欠けていることが多い。

・無料のカンバクラブ:不定期または定期的に集まって英語でおしゃべりをする。ネイティブイングリッシュスピーカーが参加していることもあるが、参加者の多くは留学生であるため、留学生の友達を作るにはよい。主にインターネットで場所や日時が告知される。


(あくまで私個人の経験や見聞に基づくものである。)



さてその友達の帰国が迫り、思い出作りのため、私とその友達とほかの友達で、一緒にウィスラーに日帰りで行くことになった。

ウィスラーはリゾート地であるためバンクーバーより物価が高いのだが、
せっかくウイスラーにいるのだし、もう来ることはないかもしれないのだしということで、
私たちは奮発してATVツアー(4輪バギーのような車に乗ってウィスラーの山道を2時間くらい駆け巡る)に参加することにした。

いくらかかったかもう正確には覚えていないけれど、決して安いとは思わなかったことを覚えている。


ATVツアーに申し込みをした店から、スタッフに案内されて、ATVが置いてある場所までバスで向かうとき、私はその友達の隣に座っていた。

すると彼が、窓の外を眺めながら
“僕はカナダで、自分の貯金を使い果たして、お父さんだけでなくお母さんからもたくさんお金を借りてしまった。韓国に帰ったら頑張っていい仕事に就いてお金を返していかなくちゃいけないんだ。”と半分自嘲気味に笑いながら、真剣な顔で言うではないか。

私は日本で自分で働いて稼いだお金でカナダに来たから、誰に遠慮することもなくお金を使っているけれど、
彼はずっとそういう気持ちでカナダで生活していたのか・・しかもそれだけのお金を使って、彼が満足できる英語のレベルに達しているのかというと・・・
と思うと、私は何だか切なくなってしまった。


とすっかり前置きが長くなってしまったが、
彼はウイスラー旅行の数日後、韓国に帰って行った。

てっきり“お兄さん”と一緒に帰るのかと思っていたら、お兄さんの方はもうしばらくバンクーバーに残ると言う。


数日後、お兄さんから、“Hello Coco!弟のいい友達になってくれてありがとう。僕は明後日帰国なんだけど、明日よかったらランチでも一緒に食べない?”
というtext message(日本で言う携帯メール)が届き、
私は帰国直前のお兄さんに会うことになった。


私はお兄さんと二人でゆっくり話すのはそれが初めてだった。


ダウンタウンで待ち合わせをし、彼が好きだという、日本食レストランの一つに入った。

席につくと、
“Cocoに僕はすごく感謝してるんだ。弟がCocoとはすごく気が合って、楽しいと言っていたよ。君は弟の初めての外国人の友達だし、僕も日本人と知り合うことができてとても嬉しいよ。”
と言われた。


話は彼がつい最近まで通っていたESLの話になり、
“僕は半年間そこに通ったんだけど、こないだやっと卒業したんだ。卒業してからは自由で、楽しくてさ。”と言う。

私が“半年というのは、フルタイムで?”と聞くと、そうだ、と言う。

続いて“ESLは楽しくなかったの?” と私が聞くと、

“ははは。楽しくないよ~。と彼は笑っている。

“じゃあ何で半年も通ったの??”
と尋ねると、

“韓国にいる時に、半年も通えば英語がペラペラになるから、って留学エージェントに言われたから、それで半年も申し込んで来てしまったんだよ。
でも入ってみたら韓国人しかいないし、つまらないし、途中でやめたかったけど、返金は一切できない、って言われて。。。

They cheated me.(だまされた。) 

でももう英語はいいんだ。両親だってきっとわかってくれるはず。

僕はカナダで多くのことを学んだよ。韓国に帰るのが楽しみ。”

と彼は言う。


詳しく聞いてみると、お兄さんがまずバンクーバーに留学することを決め、
それを聞いた私の友達(弟)の両親が、「英語は必要だから」と弟もバンクーバーに渡ることをすすめたのだと言う。

バンクーバーに二人で住めば生活費も一人で暮らすより安くなるはずと考え、二人は喜んでそうすることにしたらしい。

しかしお兄さんが学校を実際に見もせずに半年間の契約を結んだことに弟は懐疑的で、自分は行ってから学校を決めるのだと言い張ったらしい。



・・・二人とも親の期待を背負ってカナダまで来ているので、英語が話せるようにならなければならないというプレッシャーは私以上にあったはず。(ちなみに私の両親は「カナダに行きたい!」と言うと、「カナダ?・・・何のために?」という反応だった。)

弟と同様、結局お兄さんのほうも学校と掛け持ちで、帰国2ヶ月を切った頃からチューターを受けていた、と言う。(弟は有料カンバクラブではあったが。)
(チューターとは?→ネイティブに英語を教えてもらえば英語は伸びる?


そこまでしても、“英語はもういい”という彼に、

私は何も言えなかった。



ランチが終わって、“この後の予定は?”と私が聞くと、
“学校の友達とお別れ会を兼ねてカラオケに行くよ”と言う。

“友達って、韓国人?”と尋ねると、

“Hahahaha... of course. I have only Korean friends!”(ははは、当たり前だよ。僕には韓国人の友達ばかりだから!)
とおかしそうに笑っていた。


・・・半年カナダで生活をしても、”韓国人の友達しかいない”と言って笑っていた彼。・・・



だから海外で生活すれば、

外国人の友達ができる、

わけではない。



関連エントリ:
海外に英語を勉強しに行って、英語が話せるようになる人とならない人の違い。
海外に英語を勉強しに行って、英語が話せるようになる人とならない人の違い。:続き


*今月の末にも、私の先生が再度仕事で日本に滞在する件に関して、
既にご連絡先をお知らせ頂いている方の中に、先生からのメールがまだ届いていないという方がいらっしゃいました。
先生のメールが英文なので、迷惑メールとして振り分けられてしまっている可能性もあるため、そちらも確認頂き、もしメールがまだないようであれば、至急ご連絡ください。


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プロフィール

Coco

Author:Coco
カナダ・バンクーバーで2012年ワーホリを経験。日本で何年勉強してもカナダで語学学校に通っても英語が話せなかったのに、その後「暗記ナシ・教科書ナシ・宿題もナシ」の方法で英語を学び、3ヶ月ほどで英語が話せるようになりました。
(ワーホリを終えてもTOEICのスコアを持っていなかったため好奇心で受けたところ970点でした)

帰国後の現在は都内企業で英語を使って働いています。

カナダでワーホリ中は始め語学学校に通っていたのですが、3ヶ月経っても英語が話せているとは思えず、かなり悩んでいました。
でもその後、知人から聞いて、日本の学校教育とも英会話スクールとも、海外の語学学校とも違う、
「暗記ナシ・教材ナシ・宿題ナシ・筆記用具もナシ」の方法で英語を学ぶようになりました。

すると今度は同じ3ヶ月で、現地の人とも臆することなく英語で会話できるだけでなく、英語が「自然」だと言われたり、「日本人の英語っぽくないから日本人だとは思わなかった」と言われたりするようにもなっていました。

英語を暗記しても話せるようになるのは難しい。
逆に、勉強方法を変えたら英語が話せるようになるのは簡単です。

私がブログに書いている自分の経験、とくに英語の勉強方法については、「英語を暗記しなくていいなんてアリエナイ」とのメッセージを頂いたこともあります。

「英語を暗記しない」・「英語は簡単」など、"常識"と反対のことを言っていますのでそう思われる方もいて当然だと思います。

でもそう言う方に是非お聞きしたいのですが、
「散々英語を暗記してきて、今、英語が話せるようになっていますか???」

***
・このまま勉強を続けたところで英語が話せている自分が想像できない
・留学やワーホリを考えているが英語が話せないまま海外に行って本当に大丈夫なのか?
と思っている方。

私もバンクーバーで英語を個人で学ぶようになるまで同じ疑問や不安を持っていました。

「暗記ナシ・教材ナシ・宿題もナシ」の、今までとは違う英語の勉強方法に興味がある方、英語を使って海外で仕事にボランティアに旅行に友達作り・・現地で自分が本当に望むワーホリ&留学がしたい方はご連絡ください。

◆ワーホリの王道(日本人が経験する「ワーホリの王道パターン」とは。)を行かないために、私がバンクーバーで受けていた英語を「暗記ナシ・教科書ナシ・宿題もナシ」の方法で学んだユニークな英語レッスンについてはこちら→
  • 英語を効果的に勉強する
  • 【動画で説明】一般的な英語学習の問題点。なぜ母国語を習得するのは簡単で、外国語を習得するのは難しいのか。

  • ◆レッスンは現在カナダだけでなくフィリピンやオーストラリア、日本でも受講できます。
    ◆オンライン(Skype)レッスンもあります。
    ◆レッスンを1ヶ月フィリピンで受けられ、現在カナダでワーホリ中のAmiさんのブログとインスタとツイッター
    →ブログ:My life
    →いつも同じガイドブックじゃつまらない。AmiさんのInstagram
    →英語や現地の日々奮闘している生活情報。AmiさんのTwitter

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