誰も教えてくれない、「ESL」の本当の意味。

ESLは単に語学学校や第二言語を指すわけではなかったという衝撃の事実


カナダのバンクーバーでワーホリを始めたばかりのころ、語学学校(ESL)に通っていた私。しかし卒業する頃になっても英語が話せているという感覚がまるでなく、知り合いに教えてもらい、個人で英語のレッスンを受けるようになった。

ある日のレッスンで、私はその日習った話し言葉のテクニックを使って、自分が卒業したばかりのESLの話をしていた。
すると先生が、”CocoはさっきからESLを連発しているけれど、ESLの意味をわかっている?”と言う。

私が”ESLの意味? English as a Second Languageの略だから・・・その名が示す通り、英語を第二言語として学ぶ人のための学校とか、組織とかコースを指すのではないんですか?"と言うと、先生は ”うん、それも確かにESLの意味の一つだよ。でもそれって、言語習得の過程において具体的にどういう状態のことを言うのか、知っている?”と、言う。

なので私が ”えっと、Second LanguageというからにはFirst Language(母国語。私にとっては日本語。)と同じくらい自由自在に英語を使える状態? ではないんですか?"と答えると、 先生は"オッケー。ちょうどいい機会だから、説明するね。"と言って、机の上に紙とペンを取り出した。

ESL以外に色々ある、言語習得のレベル。


”言語習得のレベルをわけると、トップにくるのは、ENSというレベル。これはEnglish Native Speakerの略で、これになるためには英語圏の国で生まれて育つ必要がある。どんなに英語が上手に話せる人でも、英語圏の国で生まれて育っていないとこれには当てはまらない。僕は英語圏の国で生まれて育ったから、ENSになる。

ENSがあるんだから、JNS(Japanese Native Speaker)だってもちろんあるよ。JNSは、日本で生まれて育って日本語を身に付けた人のこと。CocoはJNSだ。

僕は日本語も話せるけどJNSには絶対になれない。日本語の国、つまり日本で生まれ育ってないから。
逆に、Cocoが英語をどんなに上手に話せてもENSには絶対になれない。英語圏の国で生まれ育っていないから。"

私が先生の話を「ふむふむ」と聞いていると、"ここからはちょっと専門的な話になるんだけど、僕が大学で学んだLinguistic Science(言語教育学)では、ENSの下に、1.ENL、2.ESC、3.ESLC、4.ESLの、4つのレベルがあると考えるんだ。"と先生は続ける。

私がアルファベットの羅列にポカンとしているのを見て、先生は紙にペンで図も書きながら教えてくれた。

ENS(English Native speaker)
1.ENL(English Native Language)
2.ESC(English Second Culture)
3.ESLC(English Second Language Communicator)
4.ESL(English Second Language)


"一つずつ説明するね。

まず1番目、ENSのすぐ下にくるのが、ENL(English Native Language)。
英語圏の国で生まれて育ってはいないからネイティブイングリッシュスピーカーには決してなれないけど、ネイティブイングリッシュスピーカーに最も近い話し方をすることができるのが、このレベル。 普通英語を話すとき、話し方や発音でその人がどこの国出身か大体わかるものなんだけれど、ENLの人が相手だと、出身がどこかは聞いてみないとわからない。

2番目が、ESC(English Second Culture)。
英語で意志疎通ができるだけじゃなくて、英語の文化/カルチャーの中で英語の文化/カルチャーに合った振る舞いができるレベル。このレベル以上になると、英語圏の国でハイレベルな英語を使う仕事、例えばオフィスでの仕事だって問題なくできるようになっている。

3番目、ESLC(English Second Language Communicator)。
これは英語で意志疎通はできるけれど、自分の考えを自由に表現したり、複雑な話や深い話をしようとなると、途端に難しくなってしまうレベル。働くとなると、臨機応変に話すことはできないけれど、決まりきったフレーズしか使わない仕事ならできるというレベル。

4番目。最後が、ESL(English Second Language)。
このレベルでは、英語で意思疎通ができるかどうかは問わない。英語を全然、まったく話せなくても、英語の単語をいくらか知っているとか、文法の知識が多少あるとかだけでも、私はESLのレベルですって、言えるよ。"

ESLは実は、言語習得の一番低いレベルだった。


先生が書いてくれた表の中で、私が知っていた言葉は「ESL」だけだった。

その唯一自分が知っていたのが、最も低いレベルの状態を指す言葉でしかなかったとは。。。

先生の説明に軽くショックを受けながらも私が "え~と・・・ESLのSecond Languageの意味って、「自由自在に使える2番目の言語」というよりは、単に「人生で2番目に出会った言語」みたいな感じなんですね・・" と言うと、 "さあCocoはENL、ESC、ESLC、ESLのうち、どのレベルになりたい?"と尋ねられた。

私が "それはESCか、ENLです!" と答えると、
"じゃあCocoはESLを卒業したとき、自分はどのレベルにいると感じていた?" と聞かれたので、
"私は・・ESLCだと思います。 英語で、そりゃあ意思の疎通はできるけれど、自分で自分が英語を話せているとは思えていなかったし、限られた範囲でしか喋らなくて済む仕事なら何とかなっても、英語を使って働くとか・・そんなの夢のまた夢って感じだったから。" と答えた。

すると先生は "そうだね、ESL~ESLCのレベルまでは、そうだと思うよ。 ところでCocoは、今自分の英語が変化してきているという自覚はあるの?"と言うので、
私が "う~ん・・あんなに大きな悩みだった発音を初めて褒められたりとか(英語を効果的に勉強する:2を参照)、ネイティブとも会話が続くようになってきたりとか、なんとなく何かが学校に通っていた頃とは違うなっていうのは感じています。"と言うと、

先生は頷いて、"じゃあ前よりも自分が言語に対してsensitive(敏感)になってきているというのは、自覚がある?" と聞かれたので、 "sensitive? それは・・はっきり言って、よくわかりません。"と答えると、

"ハハ、オッケー。自覚はなくても大丈夫だよ。でもこれはよく覚えておいて。言語を習得するときに、sound(音)に敏感であることがいかに重要かってこと。
だって、ネイティブジャパニーズスピーカーからすると、日本語のsound(音)に敏感じゃない人の日本語は「ガイジンの日本語」にしか聞こえないように、ネイティブイングリッシュスピーカーからすると、英語のsound(音)に敏感じゃない人の英語は「ガイジンの英語」にしか聞こえない。
Cocoの発音が褒められたのは、Cocoがsound(音)に敏感になってきている証拠だよ。"

と先生が言うので、 "え、でも私あんまり耳が良い方じゃないから、sound(音)に敏感になるって難しい気が・・" と私が言うと、
先生は"ああそれは問題ないよ。耳が良い方じゃないと言ったって、現にCocoは日本語を身に付けることができたんだから。"と言い、その言葉に私が安心したところで時間が来て、その日のレッスンはそこで終わった。

その後私が、sound(音)に敏感になるとはどういうことかを理解するまで、そして自分の英語のレベルがESLC(English Second Language Communicator)よりも上に行ったのかどうかを自覚するまでに、それほど時間はかからなかった。


<関連エントリ:
ワーホリを始める前に「しておけばよかった」と思うこと。
カナダで「日本人です」と言うと、驚かれる理由。
カナダで「日本人です」と言うと、驚かれる理由。 :つづき

******

下の3つの動画では、日本語の音に敏感ではない人の話し方と、敏感な人の話し方を見ることができます。
ネイティブイングリッシュスピーカーが英語のアクセントと話し方(=英語のカルチャー)で話す日本語がどれほど不自然か、そしてそれが日本語の音と話し方、カルチャーを身に着けた上で話した場合とどう変わるのか、ご覧ください。
*(動画が表示されない場合はページを再読み込みすると表示されることがあります。)




この男性は先生です。
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(2016.11.10追記)
下は「もう英語を勉強する必要がない状態」に達する方法。 で紹介させていただいた、現在カナダでワーホリをしておられこのブログを通してご連絡を頂いた方(Cさん)と私とのLINEチャットです。
Cさんは、私がカナダでESLを卒業しても英語が話せるようにならず、英語を個人で習った先生の同じレッスンをバンクーバーで11月から受け始められました。
LINE-comment
白色の吹き出しがCさん、緑色が筆者(Coco)です。
Cさん、掲載を快諾下さりありがとうございました!


***お知らせ***
私がバンクーバ-で英語を個人で習った先生のレッスンが、現在はバンクーバーだけでなく日本や中国・フィリピン・またオンラインでもレッスンをされています。(オーストラリアも準備中。)

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2014年8月8日に公開した記事に加筆しました。

コメント

Re: レッスン受けてみたいです

> はじめまして!カナダではない国に留学を考えている者です。英語のoutputがなかなか上達しないのはオープンマインドのスタンスがとれないからではと自分で思い検索したところ、こちらのブログに辿り着きました。すぐに惹きこまれ、記事たくさん読ませていただきました。
> いうなれば、本物の喜びに出会った方がその喜びを多くの人に伝えたくて書いたんだ、というような、真実の力が行間にあふれているような気がしました。すばらしいご経験をされましたね!羨ましいです。
> 5つの動画見ましたが・・・すさまじい違いですね!私もこんなに流暢になれるのか?ちょっと信じられない気持ちです。もちろんなりたいですけど。ただ気になるのは、レッスン前後の変化と書かれてますが、服装も背景もほぼ同じ様子なので、うまくしゃべれる人がわざと下手なしゃべり方をして上達した様に見せているのでは、という気がしました。何が違うのか比較するのが目的で撮影された動画ですから、違いを知っておられる方がやって見せているのは意味があると思いますけど、正直戸惑いました。
> カナダへのワーホリが目的ではなくても、skypeやカナダやセブでのレッスンまでは受けられるのでしょうか?いろいろと教えていただければ嬉しいです。

はじめまして、
コメントありがとうございます。
メールをお送りさせて頂きました。

Coco

Re: No title

> 初めまして。現在、ワーホリでカナダに滞在しています。語学学校に通い始めましたが、自分の英語のレベルに焦りと不安を感じ調べていたところ、こちらのサイトに出会いました。レッスンに興味がありますので、詳細を教えて頂けたらと思います。よろしくお願いします。

初めまして、
コメントありがとうございます。
メールをお送りさせていただきました。

Coco

Re: No title

> 現在ワーホリでバンクーバーに来ています。英語が頭打ちになっているように感じており、先生のレッスンに興味を持ちました。
> もしよろしければご連絡をいただきたく思います。
> よろしくお願いいたします。

はじめまして、コメントありがとうございます。
メールをお送りさせていただきました。

Coco

Re: No title

> 初めまして。
> 来年春ごろカナダへの留学を検討しているメイと申します。
> せっかくワーホリで一年間カナダで生活するのなら、ネイティブの英語を身につけたいと考えています。
> ぜひ、先生のレッスンを受けてみたいです。
> 連絡先を教えていただけたら嬉しいです。

初めまして。
コメントありがとうございます。
メールをお送りさせて頂きました。

Coco

Re: 現在、バンクーバーにいます。

> 非常に短い期間ですが、3週間の短期留学でバンクーバーにきております。
>
> 8/25に日本へ帰国しなければならないのですが、記事を読み、先生のレッスンに興味を持ち連絡させていただきました。
>
> よろしければ連絡先を教えていただけないでしょうか。
>
> 宜しくお願いいたします。

初めまして
コメントありがとうございます。
メールをお送りさせて頂きました。

Coco

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Re: バンクーバーに行きます

> 初めまして。
> 以前もコメントおくったのですが、もう一度失礼いたします。
> 9月にカナダに行く予定なのですが、
> 記事を読み、先生のレッスンを受けたいと思いました。
> 連絡先を教えていただけませんでしょうか。

ご連絡ありがとうございます。
再度メールをお送りさせて頂きましたのでご確認ください。
よろしくお願いします。

Coco

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プロフィール

Coco

Author:Coco
カナダで~2012年ワーホリを経験。日本で何年勉強してもカナダで語学学校に通っても英語が話せなかったのに、バンクーバーで学んだある方法であっという間に英語が話せるようになりました。(ワーホリを終えてもTOEICのスコアを持っていなかったため好奇心で受けたところ970点でした)英語を暗記しても話せるようになるのは難しい。逆に、勉強方法を変えたら英語が話せるようになるのは簡単です。
現在は都内企業で翻訳の仕事に従事・英語レッスン主宰・留学カウンセラーの3足のわらじを履いています。忙しいですが、とても充実した時間を過ごしています。
私がブログに書いている自分の経験、とくに英語の勉強方法については、「こんなのウソに決まってる、アリエナイ」とのメッセージを頂いたこともあります。
「英語を暗記しない」、「英語は簡単」など、常識とは反対のことを言っていますのでそう思われる方もいらっしゃって当然だと思います。
「今のまま英語の勉強を続けても英語が話せている自分が想像できない」、
「留学やワーホリを考えているが、英語が話せないまま海外に行って本当に大丈夫なのか?」など、今までとは少し違う英語の勉強方法にご興味がある方。英語を使って仕事にボランティアに旅行に友達作り、自分のゴールを達成するワーホリ&留学がしたい方はご連絡ください。

◆ワーホリの王道(日本人が経験する「ワーホリの王道パターン」とは。)を行かないために、私がバンクーバーで受けていた「英語を暗記ではない方法で学ぶ」ユニークな英語レッスンについてはこちら→
  • 英語を効果的に勉強する
  • 【動画で説明】一般的な英語学習の問題点。なぜ母国語を習得するのは簡単で、外国語を習得するのは難しいのか。

  • ◆レッスンは現在カナダだけでなくフィリピンでも3泊4日の集中レッスンや1ヶ月の集中レッスンが行われています。
    ◆オンラインレッスンも始まりました!
    ◆レッスンをフィリピンで受けられ、現在カナダでワーホリ中のAmiさんのインスタとツイッター
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